かすとり体力

オオカミの家のかすとり体力のレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.7
「とにかくやべぇ」「最上級の邪悪」「トラウマ必至」等々、気になる評価が耳に入ってきていたや~つ。

結果、「映像体験」という意味ではまじで唯一無二。

ストップ・モーション・アニメというのは知っていたが、俺が知ってるやつと全く違う!

カメラがぐりぐり動くし、コマ撮りの対象自体も、3次元のオブジェや2次元のペイントなどが次元をまたいでシームレスに変化し続ける。どゆこと!?

まじで観たことがない映像に衝撃を受けると同時に、「これ、気の遠くなるような手間かかっとるでしょ・・・」と想像してゾッとするようなところがあった。

ということで、この映像体験の時点で観る価値大あり。ほんとにすげえ。

一方、チリの激やばコミュニティ「コロニア・ディグニダ」をモチーフとしたお話の部分、これはぶっちゃけ面白くはなかった!

と言うか、とにかく抽象度が高いファンタジー展開なので、特にここから何かを思うことはなかったです。
(そういう意味では『マッド・ゴッド』観たときの印象に近いかな)

ただ、本作をきっかけにコロニア・ディグニダについて少しく調べて観たけど、これはホント凄まじいな。。

「事実は小説より奇なり」とはこのこと。これについて学ぶきっかけを与えてくれただけでも、本作には感謝したい。

ということで、「唯一無二」の映像作品につき、お勉強的な意味合いでも鑑賞しておくことをお勧めする。
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