OASIS

ガールズ&パンツァー 劇場版のOASISのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

戦車を用いた武芸「戦車道」が乙女のたしなみとされる世界を舞台に、戦車道に打ち込む女子高生たちの戦いを描いたテレビアニメの劇場版。
監督は「クレヨンしんちゃん」の劇場版等で知られる水島努。

「グリーン・インフェルノ」とはしごして鑑賞。
本作の上映前に「グリーン・インフェルノ」の残酷映像目白押しな予告編が流れた事で、劇場にクレームの嵐が押し寄せたというニュースがあったらしい。
はしごした身としては「こちとらそれ以上にエグい本編を観た後に来てるからね?」という謎の優越感みたいなものを感じた。
まぁその二本をはしごする人なんて滅多にいないと思うけども。

作品の舞台となった大洗市がアニメの聖地として村おこしに成功したというのは知っているが、テレビアニメ版は全くの未見。
まず、キャラクターが多過ぎる...。
一応上映前に三分ほどあらすじが説明されるけれども、3.4人ないしは5人の小隊が10チームくらいあり、しかもキャラクターデザインが似たり寄ったりなので区別が付かずなんとか覚えようとするのに必死だった。
後半になって来ると敵チームの分も増えるわけで、総勢40〜50人のキャラの顔と名前を一致させないといけないという...初見ならではの辛さを味わった。

それでも、20分間ほどに渡って繰り広げられるオープニングのエキシビションマッチでは、それぞれのキャラクターを説明しつつ見せ場を作り一人一人を印象付けて行く構成が流石。
水島努監督の得意とするキャラクター同士の軽妙な会話ややりとりが、たとえ戦車の内部が見えない状態であってもテンポ良く交わされて行く。
各国出身と思われる生徒達が、その国の有名な歴史や名物の事を自国自慢かと思う程に何かにつけてやたらと語り出すのが、若干キャラ付けに無理矢理感はあったが。

アニメ版では大会優勝によって廃校を免れたという展開だったようだが、映画ではそれが「口約束だったから無効」とかなり無理矢理な理由を付けられて新たな戦いをさせられる羽目になっていた。
そんな不自然な理由も、全キャラクター総出演というファンサービス的な内容だと仕方ないかもしれない。
わざわざ全員でお風呂に入るというサービスショットまであり、そこはもう完全に自分の好きなキャラに思う存分萌えて下さいなという所なんだろう。

戦車同士のバトルについては「フューリー」のような後ろをとったとられたの攻防で、ドリフトやらジャンプやらおよそ重々しい戦車とは思えないほどの軽やかな動きで砲撃戦が繰り広げられる。
キャタピラ音や砲撃音等、鈍く重厚で本格的な効果音が鳴り響く中で、撃墜された戦車は白い旗がピョコンと飛び出て来て終了というギミックが何とも可愛らしかった。
戦車がジェットコースターのレールの上を走ったり、水の上を飛んで跳ねたりと車体の重さが場面によって自由自在に変化しているような印象を受けてめちゃくちゃに思える部分もあったが、ラストの山を駆け上るシークエンスのカメラワークと姉妹の共闘場面は異様に熱かった。

実写でもアニメでも可愛らしい女の子は大歓迎だが、ここまで大量に出てくるとなると好きなキャラクターを選ぶ方も大変なのでそれはそれで困ったものである。
ちなみに映画の中で一番好きだった子は、バレー部の金髪を後ろでくくっていたあの子。
高身長で金髪で巨乳って、素敵やん。