三池崇史監督らしい無茶苦茶痛快な映画で楽しかった！
きっと原作では不老不死は責苦であって、人生を終えることのできないことに対する虚無感とか現世を彷徨する漂流感とか仏教的な感性も描かれてるような気もするけど、取り敢えずおいとけば楽しい。
守られ役の杉咲花ちゃん。あの泣く寸前にプクっと膨らむ口元とひっくり返っちゃう声は湯を沸かすほどの…と変わらずで可愛らしかった。
福士蒼汰もカッコいいなぁ。杉咲花ちゃんを芦田愛菜ちゃん辺りにして、福士くんがマンジでも良かったかも…個人的に。
ちょっと引いてみると、どんだけ殴られても致命傷を負わず、必ず主人公が勝つヤンキー漫画のチャンバラ実写版って感じ？
文字通りの真剣勝負なハズなのに片方だけ死なないんだから観てて安心できること（笑）。
でもなぁ、裏ワザつかって無敵になったゲームなんてなんも面白くないんだよなぁ。
人間離れした強さは受け入れられるけど、不老不死はチャンバラには向いてない気がした…。
そして無敵キャラのキムタクに果敢にも挑んで行く雑魚キャラたち…。
最近、史記を読んだせいか、禄も家族の保護も約束されていないハズなのに、誰も逃げ出さず健気に挑んでは殺されていくなんて武士の鏡すぎること・泣。
歩いているだけで人様に踏みつけられるクリボーやスライムも泣けるけど、雑魚キャラはいつ見ても不憫。
