人気絶頂の若手俳優ジョン・F・ドノヴァンが亡くなるところから始まります。子どもの頃文通をしていた人気俳優ルパートが、ジョンとの交流を本にしていて、社会派ジャーナリストのオードリーを指名して語ることでジョンや自身について振り返っていくことで、物語が進行してきます。
ジョンとルパートの背景や関係性を見せていく前半は、ぶっちゃけ退屈で何度か寝落ちしそうになりました。
でも、もともと他者の視点やフィルターを通して誰かの人生を振り返っていくストーリーは大好きなアントニオ・タブッキの小説っぽくて、後半は雰囲気だけは楽しめたかな。
監督のグザヴィエ・ドランがレナード・ディカプリオにファンレターを書いたエピソードが下敷きになっているとのことだけど、キット・ハリントンとはあまりイメージが重ならず。影のあるところを見せたかったのかもしれないけど、劇中の印象もあまり人気絶頂俳優っぽく見えない感じが、ルパートの熱中する心情に共感できずちょっと残念でした。