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哀れなるものたちのWICCAのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

外科医のゴッドウィン・バクスターにより、自ら命をたった女性の体に胎児の脳が移植された。その名はベラ。突飛な行動で周囲を驚かせるのでほとんど外出を許されず自由のない生活を送っていたが、弁護士のダンカン・ウェダバーにそそのかされて外の世界へ冒険に出る。そそのかされてのはずが、主導権は自由奔放なベラが握っていて…。

登場人物がみんな個性的で欠点だらけで哀れなんだけど憎めない。むしろちょっと愛おしい。
特にゴッドウィンは、なかなか凄まじい育ち方しててだいぶ常識をはずれているのに、ベラを大事に思い、尊重しているところがすごくいい。常識をはずれているから、かもしれない。

設定は19世紀末。フェミニズム第一波と第二波を繋いでくような流れに見えて見事だけど、セックスの場面が長(多)過ぎてめちゃくちゃあくび出たー。もうちょっと短くてもよかった。
トレイラーが上手く編集されてたから、もうちょっとテンポよく進むのを期待してたー。

元の体の持ち主が…ということかもしれないけど、それではあんなに進化はするわけがない。
冒険がほとんどセックス、少し本、ほんのちょっと他の体験という見せ方は正直残念。

とはいえ、映像が美しく、役者陣の演技も素晴らしい。
もう一度観たいかというとそんな気にはなりそうもないが、そこそこ面白かった。
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