空海花

ジョン・F・ドノヴァンの死と生の空海花のレビュー・感想・評価

4.4
言葉は手紙の外に出てしまうと
時に別物になってしまう。
そこから取り繕う嘘。
でもその嘘はまったく取り繕わない。
求めなければ与えられない。
ありのままの自由は
自分に嘘をつかない強さ。
弱さの中で人は自由になれない。

これは評価が分かれていたが、好きなやつだった。とても良かった。
小気味よいテンポと挿入される音楽。
ストーリーにシーン、キャストも美しい。
ルパートは大人のような子供。
言葉選びが素晴らしい。
ジェイコブくんは余韻のある発音をするので
胸にじーんと台詞が残る。
スタンドバイミーの曲を持ってきたシーンは
胸が高鳴った。

どうして死んだのか
客観的な事実よりも
心を交わした人間がどう信じるかが全てかもしれない。
亡くなった人から受け取るものを
生きている側は言葉に起こすけれど
その言葉は
その人を生かしもするし
更に殺すこともある。

オマージュはしかと受け取りました。
アデルの曲と相俟って、余韻が残る。
良かった…


鑑賞プレゼントにポストカード。
ドラン ver. でした♡


2020劇場鑑賞59本目/60
空海花

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