J四郎

ノー・エスケープ 自由への国境のJ四郎のレビュー・感想・評価

3.6
アメリカとメキシコの国境問題を背景にしている。とはいえ、堅苦しい映画ではない。不法入国者達が砂漠でライフルを持ったオヤジに追い回される。実にシンプル!

アメリカの田舎のオッサンがワンちゃんをお伴に、人狩り行こうぜ!と出撃する。コイツ多分トランプ支持者だろう。
「カルテルランド」で国境自警団が出て来たけどアレを極端にヤバくしたヤツだな。このオッサン、メキシコ人は害獣としか思ってない節がある。実際、ここまでの行動に出なくてもこんな考えの人間は居そうだ。

にしてもこのオヤジの狙撃の腕前たるやアメリカンスナイパーもビックリ!な恐るべき能力。(ただし主人公にだけ命中率低下)どういう人物か描かれてないが、ゾンビドラマの世界から来たような顔をしとる。
優秀なワンちゃんが追跡もサポートしていて絶望感が増す。最近、ドロボーに入ったらジジイと犬に襲われる映画観た気もするが・・この組み合わせってヤバイね。

メキシコ人側は早々と殺されまくって少人数に絞られる。個人的にはもうちょい個性的なメンバーを揃えて徐々に殺られていった方がスリルが増して良かったんでは?と思うが。まあ、これもシンプルで良いけどね。
ただシンプル過ぎて主人公側もオッサンにも感情移入できないかも?

僕的には期待してなかったせいか予想以上に面白かった。
ただ気になる点も多くて、クライマックスの鬼ごっこは淡々としすぎ。映し方のせいか緊迫感あるトコなのにコントに見える場面も。
あと殺しに来る犬の本気度が足りない気がした。なんかカワイイんだもの。
以上は粗探しレベルです。時間も短く意外に面白かったので良いですよコレ。
J四郎

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