キルスティン

ぼくのエリ 200歳の少女のキルスティンのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.6
放送作家高橋洋二さん絶賛。
宇多丸師匠絶賛。
(キルスティンも絶賛。)

色々良かった。色んな角度から良かった。個人的にツボ要素を満たしていた。日本公開にあたり、配給会社や日本の映倫審査の方々が邦題から始まり色々と重大な罪を犯しているが、楽観的に捉えると予備知識なしでの初見の食感はそれはそれであっていいものだと思った。復習というよりきちんと作品や舞台になっている1982年スウェーデンの社会背景、原作(「モールス」上下卷)の中身を知った上で鑑賞すると、今作はまた別の食べ物になって味わえる。より美味しく。かなり美味しい。
観方によってジャンルが変わる作品。
全体通して美味だったので良かったところを上げる元気がない。
ひとつ添えておきたいのは、オスカー役のカーレ・ヘーデブラント君がとにかく美しくて…役にハマり過ぎている。時の人、フレディマーキュリーにも似た透明感と純粋さ神秘的な魅力を感じる。顔の造形も似てるとか言い出すと、はいはいという幻聴が聞こえてきそうだが、似たもの感じるのは間違いない気がする。
あと、ホラー描写もよくできている。

今作は、クロエちゃん主演で「モールス」としてリメイクされてもいる。スウェーデンという北欧ならではの土地と時代背景有きで成り立っているということもあり、ハリウッドのリメイク化に対して宇多さんは懸念を抱いていたが、さてリメイク版はいかなる出来か。私は未見。本作で十分だから観る予定もなし。
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