着ぐるみで撮る気はないから、とことんCGで表現した怪獣バトルが大迫力だ。『シン・エヴァンゲリオン』でのマリが操る冒頭の8号機のアングル変化も凄かったが、こちらも負けていない。
洋上でのゴジラとコングの初激突など、普通は予告編がピークで本編は期待はずれに終わることが多いなか、これはその後のシーンが予想の上を行く出来と迫力で驚いた。
水と泡の描写も、アングルもみな凄い。やはりハリウッドには世界の才能が集結しているということを見せつけられた。
そして制作会社の「レジェンダリー」、『パシフィック・リム』も『トランス・フォーマー』も『ゴジラ』も皆この会社が作っている。これはもう「東宝」であり「円谷プロ」ではないか。
怪獣に特撮に徹する、その姿勢には感服する。
「リアル」を理由にした突っ込みどころに、へたに応えなくてよい。かっての東宝・円谷がそうしていたように。
もしかして、今回の映画の破綻は、そこへのオマージュか。
我々は怪獣プロレスを見たいのだ。