fuo

走れ、絶望に追いつかれない速さでのfuoのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

大学時代に同居するほど仲の良かった親友・薫(小林竜樹)が自殺したことを受け入れられない漣(太賀)。彼が最後に描いたとされる絵は元カノも知らない幼馴染の女性のスケッチだった。自殺の真相を知りたい蓮はその女性に会いに行くのだった。

中盤まで、親友の死から立ち直れない漣の姿が描かれており、割としんどい印象を受けましたが、終盤の展開に大きく救われました。胸のつかえが取れるような感覚がありました。

また、作品のタイトルに少し裏切られる感じが面白かったです。自分の勝手な想像とは違って人生ってそんなもんだよねと。

そして、漣が立ち直れたのは本当に良かったと思える作品です。同時に、人が前向きになることであんなにも変わるんだな…と。その対比を太賀が素晴らしく演じ分けていました。

薫が最後に描いた絵が明らかになる展開も良かったです。何か前向きなメッセージが感じられる作品で素敵でした。

苦しい前半の分だけ後半で救われる作品かな。
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