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正しい日 間違えた日のchelseaのネタバレレビュー・内容・結末

正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

終わったと思ったらまた同じ物語が始まって、なんだと思ったら、違う会話劇になる物語だった。タイトルも逆になってる。たとえばキムミニが絵を描いているときのカメラアングルは前者では絵と本人を映し、後者にはもうわかってると言わんばかりにイーゼルの後ろから本人だけを映している。前者と後者で筆に乗る絵の具の色も違う。
映画のだいたいは身の回りに起こり得る変化を描くけど(ゾンビものとか)、それはそれで映画なのだから当たり前なのだけど、この映画はその部分は固定されていて、主役の人間の多面性に焦点を当てたプリフィクススタイル。確かに人間同じ日であっても同じ状態で同じことを喋るとは限らないな。タイムマシンに乗って同じ日に遡ってもこのくらいだったら違ってそう。
だいたい既婚者かどうかはどうでもいいんだけど、史跡でナンパっていうニッチなやり方がいけ好かないし道で拾った指輪を彼女にはめて愛してますそれあげますってそもそもおまえの物じゃないだろ。芸術家気質も含めてすべてが隙間産業すぎて今すぐ蹴り上げて帰りなさいよと思うけどキムミニがいいならいいですよ。
それをあのやたら気の抜けた、楽観的でアホみたいな音楽がすべて表しててああ大した気概で観るものじゃないのだなと思いました。悪口みたいになったけど好きな映画です。
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