空海花

バジュランギおじさんと、小さな迷子の空海花のレビュー・感想・評価

4.6
2019MyBestを振り返るの巻


インドといえばガンジス川
これは冒頭、山々の景色。
美しく素晴らしい繊細な色と
迷子ことシャーヒダー×子山羊の可愛さに心を鷲掴みされる。

主人公パワンは愚直で信心深く嘘がつけない好青年…じゃなくておじさんか(若く見える)
迷子になってしまった異教徒のシャーヒダーを国境を越えて家に送り届けようとする物語。
シャーヒダーは喋ることができなくて、
インドと対立するパキスタンということはわかっても、家がどこにあるかもわからない。
宗教や民族の対立が立ちはだかり、
パスポートもビザも取れない。
国境警備もバチバチである。

声が出ないシャーヒダー。
嘘が全くつけないパワン。
どうやって行くの?
アチャー🙈(笑)

絶対ムリそうなのだけれど
このパワンの人柄に、現れる人みんなが心を動かされる。
そんな中、おじさんがもう一人増えて
3人旅のロードムービー仕様
ここからが更に面白い。
というかこの人居なかったらたぶんムリ(笑)

「みんながあんたみたいならよかったのに」
シンプルにほんとそう。
これじゃダメなんですか?と、子供に戻って一度世の中に聞いてみたくなる。
難解なのも好きだけれど
言いたいことのはっきりした、強いメッセージ性のあるものも好き。
あっけらかんと明るそうで、社会性テーマが軸。ミュージカル風場面と笑って泣いてを期待していると、それもあるがひと味違う。


最後、想像通りなのに、何かが想像を通り超えてノックアウトされた。
ぜひ大音量で体験していただきたい。


2019劇場鑑賞10本目
2019MyBest⑦


配信レビューがなかなか書けません。苦笑
空海花

空海花