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パディントン 2の方眼のレビュー・感想・評価

パディントン 2(2017年製作の映画)
4.0
2017年”Paddington 2”。共同脚本のサイモン・ファーナビーは前作今作ともに、オッサンの女装を見破れない警備員。移民クマ・パディントンが地域に受け入れられるまで。コミュニティにはいろんな人がいて、リベラルと保守には濃淡がある。自警団カリーさんが変わってないのが良い。冒頭、上下の空間を活かした叔母さんとの邂逅。ブラウン家の屋根裏から、地域へのイイ感じの溶け込み。飛び出す絵本のシークエンスだけで泣けるのは、作り込みとカメラワークと音楽が叔母さんへの想いを喚起するから。ヴィランは名優ヒュー・グラント、前作同様、祖父の遺志を間違った形で追う。中盤パディントンが監獄に入り、強面のナックルズ達とのドラマはこれはこれで面白いが、絵本を取り戻す話としては街中でやり切って欲しかった。靴下1つで最後までピンク色。列車シークエンス、M:Iシリーズ、パパ(ボール投げ)・ママ(水泳)・お姉ちゃん(写真)・弟(汽車)と、前半のフリをアクションギャグで回収。窓拭きや散髪屋のショートコントも楽しい。
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