パディントン 2のむくむくのネタバレレビュー・内容・結末

桃李さんが番宣で「疲れている人に」。その通りにカラカラの心に温かい泉がこんこんと湧き出てきた。
こんなに人に優しくなれる気持ちをありがとうと言いたい。
パディントンの、誰にでも変わりなく礼儀正しくまっすぐな姿勢には頭が下がる。可愛らしさだけでも癒されるのに体の奥の方で固まった澱がすーっとほどけていった。誰もが幸せになれるのがよくわかる。

優しい物語だがシビアな面も少なくない。パディントンがあっさり捕まってしまうこと。友人だと思ってた囚人たちに利用されてたこと。
だがパディントン自身のおかげで味方の方が遥かに多かった。説教臭さ全くないのに心に染みてきた。

ヒュー・グラントは笑えなかった。
俳優の孤独が強く迫ってきて辛さの方が勝ってしまった。
はっちゃけ度が無理なくはまってたので、そう感じた自分が残念。それもラストで大いに救われた。
パンフレットが💮。
サイズは小さいけど映画の温かさが伝わってくる出来。