前作未見でしたが無問題でした。
予告編ではあまり期待してませんでしたが…というよりはむしろ観ないつもでしたが…気紛れというか、この心の片隅からの声…という感じで鑑賞。
超面白かったです!!!
ストーリーは、日本のアニメのお株を奪うくらいの王道というか読める展開なんですが、とにかく作り手の愛が溢れたキャラクター描写が細かく考え込まれているように感じました。
それは映像自体の作り込みにも反映されていて、パディントンがCGということも忘れてしまう程、むしろ実際の俳優さんたちも一種のパディントン寄りのアニメのキャラのように感じてしまうくらいでした。
CGの色合いのセンスも凄く良かったです。
パディントンがデフォルメなしの熊の顔のままなのに心理描写が自然で豊かで、彼の想像するイメージの中に入り込むCGが本当に素晴らしかったです。
さもすれば、パディントンの感情をセリフで喋らせてしまったり、顔の表情を大きく変化させてしまえば簡単なんでしょうけれど、ちょっとしたカメラアングルや角度で彼の心情を伝える演出(演技)は、映画としての巧さも感じました。
特に、最初の飛び出す絵本に入り込んでしまうシーン…。
すっかり忘れてしまっていた、自分の子供の頃の感覚を呼び覚まされてしまい、心が掴まれてしまいました。
このシーンだけでも大きなスクリーンで観られて良かった!!
今回悪役を演じたヒュー・グラント、悪役なのにメチャクチャ楽しそう(笑)
スピンオフでブキャナン主役の作品を作って欲しいくらいです。
ミセス・メリー・ブラウンを演じたサリー・ホーキンスも表情豊かで魅力的でした。
次回公開作のデルトロの『シェイプ・オブ・ウォーター』、近辺で上映してくれるのかビミョーです…。
いつものシネコンでは吹替版しかやってなかったのですが、エンドロールの字幕でパディントン=松坂桃李、ブキャナン=斎藤工と知ってビックリ!
二人共いつもの低音を封印してた(笑)
やっぱ第一線で活躍できる役者なんだなぁ〜と感じました。