【「夢の叶う場所」？ あれ、それって東京ディズニーr………】
パディントン2作目。
一作目をしっかりと踏襲した作りで、
相変わらずのパディントンの愛おしいフォルム、
細かく豪華なセットと小道具の数々、
愛情あふれる優しい家族たち、
それらをアップデートして前作よりもあったかい作品に仕上げた2作目。
映像の可愛さは前作以上だと思う！
「飛び出す絵本をおばさんに届ける!」という内容なので、もちろんその「飛び出す絵本」が出てくるんだけど、そこでの映像がとてつもなく可愛らしい！絵と実写を掛け合わせた映像のファンタジックさ、ロンドンの名所を駆け巡るワクワク感、こういう絵本や旅行本があったら間違いなく買っちゃうよな〜っていう、、。
予告編でもちょっと出てきた刑務所のシーンは「グランドブタペストホテル」を思い出しすようなメルヘンチックな色合いと撮り方で、観ていて惚れ惚れする、、。(ブタペストにも刑務所出てきたよね)。他にも列車のシーンでは「ローンレンジャー」を思い出したり、、。
ちゃんと笑える箇所があって、それも自然なので良い！パディントンの動きに、表情に、嫌味のない正直なセリフに、大人でも子どもでも笑えると思う。特にロープのシーンなんて可愛すぎて悶絶モノ。
あとは、前半部分で出てきた設定や小道具が後半部分でしっかり役立ってくるあたり、前作も今作も観ていて気持ちがいい！
でも全体的なお話しの流れとしてはなんとなく中だるみするような気がしなくもない。前作とほとんど舞台や登場人物が変わらないからか、いまいちパッとしなかったり。一番嫌だったのが、パディントンが刑務所に入ってからの一部の街の人たち。パディントンに「人に優しくすれば優しさは返ってくる」って教わったんじゃなかったの？それなのにパディントンがいなくなった途端 凄い嫌な態度を取っている奴が一人いて、おまえは何をしてんだよって気分になった。
あとは前作のメッセージで「自分と違うからという理由で人を批判するのはつまらない」っていう部分が、今作で改めて出てくるのもあんまり好きじゃなかった。え？またそこを引っ張りだすの？それは前作の大切な大切なメッセージで、みんな理解したはずなのに、また繰り返し言わないといけないの？みたいな残念な気持ちに、、。いや、わかるけど、、わかるけど、、。
でもパディントンとおばさんを見ていたら、自分の母と叔母に「旅行行ってきなよ」って言われて「もう歳だからいいよ」って返していた祖母を思い出した。そして全力で「行ってきなよ！」と言いたくなった。
あとエンドロールにポールラッドって名前があってビクゥッてなったよね。同姓同名か？？私の気のせいか？
