二階堂ふみ目当てで観ました。
悪くはないのですが、エンジンかかるまで遅いなあ、と思ってた矢先のラスト30分。ぜんぶひっくり返されました。そうくるか。いや、でもこれは予想できた。このおはなしは、いったいナニが言いたいんだと、ぼんやりと予想してて、それをドストレートに説明されて、なんだよ結局そうなのかよ、としばしの期待外れ感に弛緩した矢先のラスト30分。そういう角度でくるか。カウンターくらったボクサーってきっとこんな感覚なんだろうなと小学校以来殴り合いのケンカさえしたことないしがないサラリーマンの俺が口を半開きにして焼酎を口から目へSDGsした平日の夜でした。
あの時あの瞬間、静は確かになりたい自分に、なれたのですよね。それこそ、撮りたい写真を撮れた。だから撮影者の名前はなにをか言わんや。
ことここに至って、文字通り命を賭けた渾身の生き様を、それでも往々にしてなかなか他者に受け入れられなかったりするやるせなさも併せて描いているのもよいですね。風俗の与太話でこんなに泣かされたのは初めてかもしれません。滝藤さんうますぎる。
馬場ちゃんが結局会社に残ってくれたことにほっとする自分がいたりして。
二階堂ふみが、二階堂ふみ史上最もエロい二階堂ふみ。
アルペン？ カラオケの後の表情がとにかく圧巻。そっからはさうなるしかないよね、という納得のベッドシーンでした。とてつもなくエロかった。正しい意味でのエロスだった。
