どーもキューブ

アノマリサのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

アノマリサ(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

チャーリーカフマンのアノマリサラブクライシス 


脚本監督チャーリーカフマン。
共同監督デュークジョンソン。

俳優の中に穴があって、入れたらどうなるだろう。その俳優はジョンマルコビッチ、チャーリーカフマン唯一無人の独自性「マルコビィッチの穴」

チャーリーカフマンのあまりにも飛び抜けた創造性だった。自主映画スレスレ、まるで子供じみたありのままの想像力をそのまま映画化したようだった。見たことない映像展開、読めないハチャメチャさ。

一見簡単そうで、娯楽性に欠き、自己満すらみえそうな内容だが、マルコビィッチの穴に巻き込まれた、ほんと
変な映画だった。

そんな脚本家兼、映画監督昇格のチャーリーカフマン。

最新作がなんと!人形劇!

ん?あの「ファンタスティックミスターフォックス」みたいなやつをまだアメリカに試みる勇姿がいるのか?
と思った。

写真を見ると一見CGに見えなくもないおじさん。何やら窓をふきかけ見つめるジャケ写真。どうやらDVDスルーらしい。

ツィッターに本作の絡みのつぶやきを見ていた。
一回諸事情により挫折。2週間レンタルしました。



大変興味深くかつ、悲哀めいたこのソフト浪漫派セクシャルラブ、へたしたらソープオペラみたいなドラマでした。それでバイ人形劇!ですからね、驚きました。面白かったですよ。

まあ~ね!話しが超地味!

物語は、とある白髪中年。降り立つ未知の地。タクシーに乗りホテルへ。
そこからはじまる中年のもやもやした思いがふくらむ。過去、動機、背景、女性の影がかさなり、いざ、どうなる、みたいな感じ。

アノマリサとは、劇中台詞あるんで省き。

まずね、リアルなんですよね。例に挙げて申し訳ないんだけど、「ひょっこりひょうたん島」なんて目じゃない

リアルな中年の所作、ふるまいの男女必見!

人形なんですよね。顔面のところの目元付近にちょっと割れ目みたいなんがありますが、あれは意図的らしいですね。

まあ中年のちょっとした動きとか、癖とか、息づかいみたいなもんまで表現しています。

なんかアニメやCGで若干加工もしてますかね。支え棒とかも消去してます。

まあ動きや歩きや表情必見でございます。メイキングを見るとホント大変!!!
撮ると見るじゃ大、違い、だよ!の製作風景です。

あと顔は、なんかみんな同じらしいですね。後で読んだ資料によるとね。顔おなじで服、髪とかで変化つけたのかな?!

カフマンの日本ラブ描写もあります、必見。

けど、話しとしては、もう、こんな小さな中年のラブをなんで人形劇で!って感じのストーリー(笑)

声優には、あの!ジェニファー「ブルックリン最終出口」ジェイソンリーがあててます。熱演!んで、見終えてなんでジェニファーがやったのか裏の意味もなんとなく知る。メイキングコメントあります。

とある中年のラブクライシスを人形で描いたからすごい!話しはね、あるあるネタなんかもなあ、有名人・芸能人のあるあるネタかもしれません?

日本、完全に出遅れてますよね。まあカフマンの題材があまりにも異質、単独トップなぶっちぎり感ありすぎですがね。

いやあ。日本じゃ無理かなあ、こんな話しを製作したいんですけど?売れないでしょ、終了、だと思います。日本の民放ではね、バラェティとかETVとか、CMでね人形劇っぽいのあります。

けど、こういうの作りたいという視点、忠実誠実さは、さすが「マルコビィッチの穴」を作り出したカフマンの変わらなさが根底にありますよね、今回もへんなんだけど、きわだった素晴らしさが出てましたね。
その意固地な作家性には超リスぺクトです。

あとウェスの「ファンタスティックミスターフォックス」とは、大違いな作風ですんで。人形劇ですがね、御了承ください。


さて
チャーリーカフマンのラブクライシス人形劇

カフマンの中年人形劇
ぜひ!
どーもキューブ

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