ノッチ

トリプルヘッド・ジョーズのノッチのレビュー・感想・評価

トリプルヘッド・ジョーズ(2015年製作の映画)
2.0
海洋生物学を専攻するマギーは、水深800mに位置する研究所に入所する。

ところが到着早々、3つの頭を持つ巨大サメが施設に体当たりをし始める。

即座に緊急避難命令が出されるが…。

3つの頭を抱えた巨大サメが迫り来るモンスターパニック。 

一応『ダブルヘッド・ジョーズ』の続編みたいですが、話の繋がりはありません。

ダブルの次はトリプルって安易すぎる気もしますが、B級映画好きとしたらその安易さがまた心地良いです。 

やっぱりB級映画はインパクトが大事だから、頭が3つのサメを作った時点で向こうの勝ちなんだなって思いました。

そして前作でヒットした分のお金をどこにつぎ込んできたか。

それがキャスティングなのである。

ダニー・トレホ兄貴とプロレスラーのロブ・ヴァンダムという奇跡のキャスティング。

特にトレホ兄貴はマチェーテ振り回して奮闘。

CGやプロップも相当に良くなってはおり、肝心のサメも迫力はある。

しかし、肝心の内容は正直微妙でした。

いくら何でも脚本に難ありすぎ。

ヒロインうざいし。

助けなきゃ!としきりに正義感を燃やしてたわりには、いざパーティー船に乗り込むともうこの船沈むし怪我人はほっといて元の船に戻りましょ!と一転するし。

そしてまた別の船で2グループに分かれて逃げ、別のグループの船が襲撃されるとまた助けなきゃ!という。

ヒロインがぺーぺーの分際で脱出中にあれこれぬかすので、仲間がどんどん喰われていきます。

また、無線がやっと通じた相手の釣り船に、なぜ他に助けを呼んでもらわないの?

今回の登場人物は、全員が馬鹿みたいな行動をとるので見てて疲れる。

最後の退治方法もいまいちというか、難がありますが、まぁありえない生物だけにそんな方法で退治するのもありなんでしょうか?

序盤はテンポが良かったのに中盤、終盤とどんどん展開するにつれて失速してったのが残念でした。

前作はしょぼい映画でしたが、ここぞというとこにキレはあっただけに本作の鈍重かつ乱暴なだけのシーンのつなぎは非常に不満でした。
ノッチ

ノッチ