「イーサンは甘ちゃん」
前作に続きシンジゲートやイルサといった設定が受け継がれていると思ったら監督も続投か。道理で自分の採点も同じだと思った。
出だしは悪くなかったのだが、段々と人間ドラマに重点がシフトしてトーンダウン。途中の尋問シーンや中盤の裏切り者探しの手法はこれまでのシリーズを見ていれば何となく想像がついてしまった。冒頭の盟友ルーサーを助けるシーンは後半にも繋がるので仕方ないにしても、中盤の警官を助けるシーンははっきり言って不要。トムのいい人アピールが逆に鼻についた。冷酷非情な裏世界であれはないだろう。第3作でジュリアが登場してイーサンはすっかり弱くなった。守るべきものが出来て強くなった！と言う人もいるかもしれないが、自分の感想は逆である。正直もう出てこないで欲しい。もっとスパイアクションを楽しませてもらいたい。
とはいえ、今作では”マン・オブ・スティール”ことヘンリー・カヴィルが初めての(？！)悪役で奮闘。傲慢で非情な役を演じてよっぽどスパイっぽい。
いやいや、ホントにその他のレビューを見てお判りいただけるかと思うのですが、これでもトム大好きなんですよ。だからこそ敢えて厳しめの採点です。非情なトムが見たかったら、同じ監督の「アウトロー」でも見ろという話ですね。
