狭須があこ

日本で一番悪い奴らの狭須があこのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.9
何もかもマシューマコノヒーのせい!
最初の上司の「仕事観」って、割とその人の今後に強く影響が出ると思うわ

目的のために生きてた綾野剛。
手段が目的になった綾野剛。
過去の自分に生きる綾野剛。

いやァ、綾野剛の肝っ玉の座った小物感スゴイ。
彼のやってることは全く賢いと思えないんですけど、コレを「バカだなー」って安全圏から思えないですわ
絶対やらないけど、やろうとしても私にはこんな人生はできないもん。
絶対やろうとしないけど。

最後のほうの「遠いところに来てしまった感」が絶妙でしたね
最初はあんなにも主人公だったのに、どこで何を間違えてこうなったのか?

「悪いことをする」ことが目的じゃない奴らが、選択肢を積み重ねて積み重ねて、がむしゃらに生き続けた結果に、最終的に「日本で一番悪い奴ら」になった。っていうの、他人事じゃないですよおねーさん。おにーさん。

いい選択肢も、悪い選択肢もとったことあるでしょ。みんな。
「悪の道」って自分から選ぶワケじゃなくて、歩いてきて振り返った道にその名がついてた、ってこともあるかもよ
小さくても、選択肢ひとつひとつが自分の歩く道を作ってるんだよな。
それって怖いぞ!

おかーさんに仕事の愚痴を言うたびに、必ず言われます。
「初心を忘れるな」。
自分は変わっていくモノだけど、だからこそ、最初に持ってた目的を指針にしておくことは大事なことかもしれないね。
狭須があこ

狭須があこ