dm10forever

テイク8のdm10foreverのレビュー・感想・評価

テイク8(2015年製作の映画)
3.5
【親心】

「カメラを止めるな!」の上田監督の過去作。
自主製作映画の撮影中、一組のカップルの結婚式のシーンを撮影している真っ最中。残すは新婦の父親と新郎のシーンを残すのみとなった。
ところが、肝心の父親役の役者がなかなか現場に現れない。携帯に連絡をしても繋がらない。ざわつくスタッフ達・・・。
そこへ一人の男性が現れる。

「新婦の父ですが・・・」

(来た~~~)
ホッとするスタッフ。しかし何か様子がおかしい。
「ちょっと何やってんの?お父さん!?」
それは新婦役の茜の本当の父親だった。

やむを得ず本当の父親を代役に最後の1シーンの撮影をすることにしたが・・・。

「カメとめ」にも通ずるワンシチュエーションコメディ。
うだつの上がらない撮影監督と娘が交際してる事を受け入れ切れていない父親が、新郎役の役者を通り越して「娘の結婚」に異を唱え始める・・。
果たして撮影はどうなるのか?そして「演技」と「現実」の境界線すら曖昧な話はどこに着地するのか?
ストーリーはコンパクトで面白いし、上田監督の作風という感じも伝わってきたが、ちょっと冷静になって観ると斬新さはあまり感じない。

ただ、役者の力量なのか演出意図なのかわからないけど、「カメラを~」よりも全体的にシャープにまとまっている印象はあった。

「誰が幸せになりたいなんて言った?幸せになりたいならもっと良い人探すわよ」
こんなこと娘に言われたら、父として返す言葉はないわな・・。

短編だし、こんなもんかな~というところです。