つう

君の名は。のつうのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.8
『音楽が映像に寄り添う。いや、溶け合っている。』

田舎に暮らす都会に憧れている女子高生の三葉。田舎の風習に縛られることに辟易していた。そして、ある日。目が覚めると見知らぬ部屋にいた。そして、自分は見知らぬ男子高校生になっていた。そして、都会に住む男子高校生の瀧も見知らぬ田舎で目を覚ます。そんな奇妙な夢を幾度も見る。そして、2人は気づく。互いに入れ替わっているコトに。

光と影の映像美の新海誠。優しさと可愛らしさをユニゾンさせた田中正賀。ジブリの屋台骨を支えた安藤雅司。透明感と力強さを兼ね備えたRADWIMPS。この4つが合わさる。傑作にならないワケがない!!

今まで手がけてきた5作品は、ひとつ1つテーマを掲げた前フリだったんじゃないのかと思えるような新海誠の集大成にして映像作家から映画監督へと完全に進化した第一作とも言える作品。

ストーリーは王道のボーイミーツガール。今までと大きく違うのはシリアスパートはそのままに。コメディパートもこなせるというコト。入れ替わりモノあるあるもキチンと抑えているも良かった。

ジブリに欠かせない要素の一つに久石譲の音楽があると思います。この新海誠の真骨頂でもある映像と音楽の融合が素晴らしい。BGM、劇中歌が寄り添うというよりも唄が映像に溶け合ってる様に感じました。コレは元々あった良さをさらに磨きがかかってました。神がかったとは正に、このコト。コレはホントに大きな新海誠のオリジナリティであり強みだと感じさせてくれました。

今までの新海誠作品を観て苦手だった方も。新海誠作品も観たコトがない方も。新海誠の世界を体験してほしいです。

動画レビューはコチラ
https://youtu.be/KeBQ9aKLkDE
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