たばちゃ

君の名は。のたばちゃのネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

二人は運命の赤い糸で結ばれていて、それはそれこそ前前前世から決まっていて、それをタイムトラベルとかしてひもといていくんだろ?と思っていたが、違った。
三葉は運命的なものを背負っているが、瀧はごく普通の男子高校生だ。名前に何かあるのかもしれないが、それは映画を見ただけではわからない。

二人はある時突然に自分の気持ちに気づく。好きになっていく過程なんて描かれない。
人を好きになるのに理由なんてない。
そしてあれほど「君の名は君の名は」ばかり叫んでいたのに、あの人が私を好きだと伝えてくれた事、ただそれだけで、走り出せるのだ。

映画館には中高生たちが一杯で、きっと壮大な運命の恋に胸キュンしていることだろう。
でも、オバサンは最後出会えなくてもよかったけどな、と思う。君の名前を忘れてもその記憶すらなくなっても、誰かを好きになったことは心の中に残って、その先歩いていけると思うから。
まあ、それ言ったらこの映画のスパイスなくなっちゃうけどな。