KenichiAkagawa

君の名は。のKenichiAkagawaのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.9
都会の男子高校生と田舎の女子高生の中身が入れ替わっちゃうことから始まる、時空を超えたラブストーリー?的な(笑)

大ヒットした本作ですが、あまのじゃくな自分はほとぼりが冷めてからみることにしてました。で、ようやく先日観賞できました。

とにかく映像(特に情景)がきれいで、日常の描写が細部にまでわたってリアル! 主人公、それぞれの生活風景に、多くの方があるある的に共感されたのではないでしょうか? 起承転結が明確で、本来であれば複雑な時間のねじれの出来事を、非常にわかりやすく展開してくれているのも好感が持てました。だからこそ、もう一度見直したい!っていうリピーターもたくさんおられたんだと思います。

更に、最初の入れ替わりのコメディータッチから、一転、後半のシリアスタッチに変わる部分も、非常に自然な感じで、最初から最後まで全くストレスなく観れてしまう・・・しかも、時間も107分と無駄のない展開なので、ほんとに完成度の高い作品だと思いました。

個人的には、突然入れ替わったら学校とか行けないだろうし、行き方すらわかんないと思うんだけど、そこはスマホの発達した現代、使いこなせばなんとかなるんだろうなぁ~ って感心。あと、入れ替わった男女が、あえて身近にいる人でない設定にしているところが、物語を面白くしているなぁ~ って感心しました。

あの、奉納した口かみ酒で、再びつながることができる、って思う部分は多少強引ではありましたが、そもそも入れ替わる段階で不思議な世界観なのでありです。

それにしても、あれだけ空前のヒットになった要因はなんなんだろう・・・思うに、一つには、冒頭の昨今の高校生のリアルな日常への共感があると思いますが、世代が違う方にも好印象だった・・・これはおそらく東日本大震災や近いとこでは熊本の地震など、近年の自然災害の影響もあるのかと・・・そう考えると、ヒットは必然だったのかもしれません。
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