原作小説既読の状態で動画配信サービスで鑑賞。
一言で言うと、SNS時代の「意識高い系」就活生の薄っぺらさを抉り出した作品。
(以下ネタバレあり)
主人公の大学生の拓人は、演劇をやっているがパッとせず、大学卒業後も演劇を続けようというわけでもなく、必死になって就活をしようというわけでもない。自分を認めてくれない周囲や社会が悪いと思っている自意識過剰な意識高い系。別の形で意識高い系に陥っている友人たちを内心批評家気取りでバカにしており、最終的にそれが周囲にバレてしまう。
この作品もやっぱり「あるある話」では済ましてくれず、ごく平凡な人たちの間抜けな部分を白日のもとにさらした、ある種の「悪意」に満ちた作品となっていた。
原作からは、キャストは瑞月役の有村架純以外イメージに合わないなと感じていた。実際観てみても、皆さん芸達者な方とはいえ、ちょっと違う。
(過去鑑賞記録)