マルメラ

何者のマルメラのネタバレレビュー・内容・結末

何者(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます


予告編が最高すぎた笑
米津玄師と中田ヤスタカの音楽に合わせたテンポの良い編集。
「青春が終わる」というコピー。
それは誰しもが共感できる感情。
期待値MAXで臨みました!

結果は、、、いまいち笑
このどんでん返しが売りなのね笑という感想を胸に、帰宅してテレビ付けたら「あなたも驚く、どんでん返し!」みたいな宣伝文句の予告編が流れてて、早く言えよ!とブチ切れ。
どんでん返しが売りの映画ほど、失敗の匂いがプンプンする映画無いわ!笑

これから、観に行かれる方、または観に行こうと考えてらっしゃる方。
予告編の雰囲気を期待しない方が良いです。
個人的にはDVDで良かった作品でした。

キャスト陣は申し分無い。
山田孝之、菅田将暉、二階堂ふみ、岡田将生、有村架純(可愛いだけ)、佐藤健。
まぁ、よくぞこれだけ集めましたと言わんばかりの若手有望株。
特に山田孝之。
彼の映画の格を上げる力は凄い!

登場人物の大半がtwitter依存症という点に笑えた。
こんなグループ絶対入りたくねぇ笑
みんなで集まってるのにtwitterで会話するわ、勝手に写真撮って投稿するわ、etc。
どんだけだよ!

こんな奴いるわ〜と思わせるキャラクター造形は良かった。
佐藤健的な奴もいたし。
菅田将暉みたいに「サークルしかしてねぇもん」とか言ってて、ちゃっかりキャラクターで内定取ってくるやつもいたし。
二階堂ふみのように就活頑張ってますアピール激しいやつもいたし。
岡田将生のように、社会を斜めから見て、スーツの就活生をバカにしてるやつもいたし。
有村架純はまぁ一般的か。

とりあえず、キャラクターのあるあるだけでも楽しめると言えば楽しめる。

脚本的には、、、
可もなく不可もなく。
下手な台詞もないが、上手い台詞もない。
強いて言えば、「頭の中にある内はどんな作品でも傑作なんだよ」は良かった。

全てがラストのどんでん返しの為に表面上は何事もなく進行していくので、盛り上がりに欠ける。
不和感が芽生え始めてからは、それなりに楽しめるが。

二階堂ふみと佐藤健の裏の顔が表面化する所は緊張感があり、良かった。
台詞で言わせるのは微妙だったけど。

佐藤健の裏の顔。というどんでん返しな訳ですが。
あれって、結構あるあるですよ。
悪口を書くbot的なのって作ってるやつ多いし。
ただ、リアルで言うなら同じコミュニティーの人同士で悪口を言い合う感じだと思うけど。
あんな不特定多数の人に向けてやる人っているのか?笑
まぁ、そこは置いておいて。

つまりは本音をあそこに吐露してた訳です。
だから、就活に落ちる?
他人を分析して、否定的に見てるから?
いや、そんなことは無い。
そんなことで就活の合否は左右されないです。

最後に有村架純に言われる「拓人の作った作品、好きだったよ」という一言で救われた感じになっていたが。
まぁ、承認して貰えたという終わり方なんだろう。
内定取れずに誰からも認められなかった青年が、本当に自分の内面から生み出した作品で承認を得れた。
終わり方としては良かった気がする。

「嘘をついて、自分は何者かを偽り、それで内定を貰って、承認欲求を満たされた気になってる」という誰も口にしないリアルを描くなら傑作になったと思うけど。

もしくは、有名企業に内定を貰ったやつ、中小企業に内定を貰ったやつ。
それぞれいる中で、有名企業に入ったやつが浮かれていると、もう社会人になったOB的な人が「自分が何者かなんて、社会に出て何を成したかで決まるんだよ。どこに入るかじゃなくて、何をするかだろ?」とキツイ一言をかますとか。
それに付け加えて「まっ、有名企業に入らなければ成せないこともあるのは事実だけど」と夢とリアルを同時に言わせるとか。

正直、題材は良い。
ただ、エンターテイメントとしては微妙。
「桐島」のように、学校のリアル、そこを突いてくるか!というのが見られなかったのが残念。
また、桐島のようにカタルシスが無いのが残念。

どんでん返しに引っ張られて、ちゃんと作品を見てないような気もしますが、とりあえずの印象はこんな感じです。

何か思い出したら追記します( ´ ▽ ` )ノ
マルメラ

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