Arbuth

ホームレス ニューヨークと寝た男のArbuthのレビュー・感想・評価

4.0
ニューヨーク版「ザ・ノンフィクション」って感じでした。

原題が良い。
“Home”が”Homme”になってる。洒落たタイトル。

マークはこれぞジゴロ!って感じの伊達男。元モデルだけあってかなりカッコいいおじさん。50過ぎに見えない。ましてやホームレスとはとても思えない風貌。
ビジネスに失敗して〜とかじゃなくミニマリストとして行き着く先にホームレスになったのかな?という印象。攻めのホームレスって感じ。

でも…この印象は彼の表向きの顔。外面。
進むにつれて彼の弱い内面、不安、後悔、焦りが少しずつ見えてくる。2年間も密着取材した監督だからこそ見れる素顔。
ラストシーン、彼が根城にしているブルックリンのアパートの屋上の隙間で語るあの言葉は本心?それとも演技?マークは役者でもあるから分からない。どっちとも取れるラスト。

あの頃の未来に僕は立っているのかな
全てが思うほどうまくいかないみたいだ

「夜空ノムコウ」がピッタリな作品だった。


脱線するけど出てくるモデルさん達がみんなビックリするくらい美人ばかり。ニューヨークすげー!
Arbuth

Arbuth