ペンソー

ザ・ハロウ 侵蝕のペンソーのレビュー・感想・評価

ザ・ハロウ 侵蝕(2015年製作の映画)
3.4
アイルランドの森の一軒家で暮らし始めた家族を妖精が襲うホラー作品。

平均評価ほど悪い作品ではなかったと思うし、妖精のグロい造形、気持ち悪さ、そして赤ちゃんを巡る緊張感のある展開は楽しめた。

CGではない妖精は安っぽいながら暗闇で蠢くからあまり気にならなかったし、地元に伝わる地元民しか信じない民話を基にしたストーリーと舞台となる森はこじんまりしていながら閉塞感があってとても良かったと思う。

赤ちゃんを巡るストーリーなので、主人公の夫婦は常に自分たちの赤ちゃんを連れているから赤ちゃんに危害が及ばないか心配になって緊張感がある。

妖精の謎のウィルス(?)に感染してからの変貌ぶりは"第9地区"のような気持ち悪さ。
車が故障し、なかなか発進できない状況の中、点滅するライトで徐々に近づいてくる妖精の「ダルマさんが転んだ」感がすごくて笑ってしまったけど、同時にとても不気味だった。

「暗闇×カメラ」という状況でのカメラのフラッシュを使った演出は王道中の王道。
ホラー作品でこの演出を何回観たか分からない。

なかなか楽しめるホラー作品でした。
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