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ダンケルクのKotaのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.8
IMAX必須映画。冒頭音デカすぎてポップコーン派手に飛ばしたわ。笑 皆さんおっしゃる通り、この映画は目で、耳で、全身で愉しむ映画ですので是非映画館で。

二次対戦下フランスの海岸の町ダンケルクで、ドイツ兵に包囲された約40万人のイギリス、フランス兵を民間の船が脱出させたという実話に基づく話。ただ、一筋縄ではいかないのがノーラン映画。今回も時系列を巧みに操りただの戦争映画では終わりません。

【陸:一週間】ダンケルクにて助けを待つ若きイギリス兵の脱出物語
【海:1日】ダンケルクに向かいイギリスを出港する民間船ムーンストーン号の親子
【空:1時間】ダンケルク上空の空軍兵

この三つのストーリーが異なる時間軸で交差しながら進んでいきます。始点はバラバラですが終点でひとつにまとまります。ここが理解できないとかなり混乱することに。この仕組みが理解できるといろんなことが繋がり鳥肌。ノーランマジック。ストーリーというよりはこの魅せ方を楽しみました。

キャストについては、出てくるイギリス人が次から次へとイケメンです。主役のフィンホワイトヘッドはオーディションにて大抜擢の新人。トムハーディー。あと、1Dのハリー。そして、やはりノーラン作品の常連キリアンマーフィー。笑

戦争映画は苦手な僕ですが、血みどろな感じもなく、純粋に構成と、構図や音響で映画を創っているところにノーランのこだわりを感じました。はたして戦争ような実話にノーランの技法がマッチしているのかどうかは議論の余地ありですが、
(インセプションやインターステラーのような超パラレルワールドの方が合っているかな)新しいタイプの戦争映画で、個人的には大満足でした。
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