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ダンケルクのgのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
音と映像の恐怖。

ノーラン監督最新作「ダンケルク」。
人生初IMAXを捧げて大画面での鑑賞!
いや、鑑賞ではなくて、体験!

ノーラン監督の映画は本当に大好き。
インターステラーを観た時も、インセプションを観た時も、メメントを観た時も、その脚本の巧妙さにぞわぞわと鳥肌が立って、心底「ノーラン監督の頭の中に入りたい」と思った。

でも、ダンケルクはそういう今までのノーラン監督の映画とはかなり違って、ストーリーの伏線や、オチが良さというよりも、圧倒的な映像と音楽と音で魅せる映画だった!

響く銃声に身体が強張り、
水の中で溺れているような気分になり、
早くお家に帰りたい!と思う。
月並みな感想だけど、本当に体験型の映画。

あと、「主人公」と言える人がいない!
目立っていたと言えば、
「空」のパートでのトムハーディ演じるファリアという空軍のパイロット。そして「陸」のパートでのフィンホワイトヘッド演じるトミーという英国陸軍の兵士。この二人かなぁと思うけど、

他にも魅力的な登場人物が沢山出てくる。
凄いのは、この登場人物たちはほとんどセリフが無く、心情説明も背景も解りづらいのに、ちゃんと全員が「魅力的」にみえること。そして全員が印象に残ること。

少ないセリフから、役者の演技から、
少しずつ少しずつ登場人物の心情が見える。
特に「海」パートでのお父さんと息子、そしてその二人に助けられたキリアンマーフィー演じる英国兵のシーンはとても印象に残っている。

映像と音楽だけじゃなくて、そういう「わかりづらい心情描写」を想像するのもこの映画の醍醐味だと思う。

ただ、今作はフィクションではない為に、奇抜なストーリー展開や練られた伏線はない。だから、ノーラン監督作品を観た後の「ノーラン監督の頭の中に入りたい」という思いは、今作では感じなかった。それは仕方のないこと。でもやっぱりどうしても、ノーラン監督の映画を観るとなると、心のどこかでそれを期待してしまう。

なんたってインターステラーというバケモノ級の超大作を生み出してしまった監督だから、、。






余談だけど、この映画は「イケメンしか出てない映画」と色んな方が言ってたんだけど、本当にその通りでびっくり。特に英国空軍のコリンズさん。めっちゃイケメンすぎて、、、、
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