学生が集うカフェ・エデン。
この狭いコミュニティでは、自分たちのルール, 自分たちの遊び, それぞれの"自分"で存在している。
振り返ってみれば、オープニングで列挙しているものが断片的な思い出として残っているような、あの時期。ちゃんと自分で考えているつもりでも、退屈したり鬱屈すると刺激を求めてしまうものだった。
さすがのロブ=グリエ作品。私の経験が浅いから解釈は無理だけど、この数年で経験した事として 本作の肌触りは抜群。
カフェに現れる見知らぬ大人や、その影響力。彼が提供するものは色んな事物に置き換えることができて、時に戸惑う倒錯感でも、あのダンスの演出は妙技だわ。
その奇妙な探索から徐々に覚めながら大人に近付く感じ…… 私は未だ繰り返してるけど。。