動物園からのポストカードの作品情報・感想・評価

動物園からのポストカード2012年製作の映画)

Kebun binatang

製作国:

上映時間:95分

3.8

「動物園からのポストカード」に投稿された感想・評価

✳︎2015年、恵比寿で行われていた「惑星で会いましょう」というイベントのチケットをいただいて、嬉々として向かったらそのチケットがフランス会館でしか使えなくて、途中入場した『空を飛びたい盲目のブタ』の開眼一番がすこぶる胸糞の悪い男同士のレイプシーンで、次の映画も同じエドウィンて監督だってよ、でも仕方ねえしな、次の作品で最後だしちゃんとみて帰るか……と半ば諦めでみた映画です。
✳︎あまり本腰を入れずにみはじめたもので、ストーリーなどあまり覚えていないことを前提に書かせていただきます。でも本当に、もういっぺんみてから書きたいのですが……。今までに見た、聴いた、読んだ作品たちとはほんの少しだけ、微妙に異なる空気感で、その異和感が心に爪痕を残した映画でした。
✳︎「風俗店」に勤め始める「無垢な」女の子、「ヤクザ」、意味もないのに会話の繋ぎとして吸ってしまう「タバコ」等、わたしの感覚(もしくは偏見)なのですが、それ等の、物語を波乱万丈にさせるための分かりやすい要素、道具達が、まさにそういった目的で使われているように思え、あまり好きなタイプの映画じゃないなあと感じていたのに、のにです。つづく
※ここでいったん注釈……: 物語を波乱万丈にさせるための分かりやすい要素……などと書きましたが、これは創作者がそう狙ってそれらを盛り込んだときに感じる、わたしの解釈、感想であります。それらは現実世界に決してあり得ないものではなく、ある視点から描けばそれは甚く(痛く)ナチュラルな表現の、身につまされる要素となり得るのに、といつも思ってしまう……、それらの要素を簡単に使いすぎるな、と思ってしまう……。意図的なものならまだいいけれど、作り手が短絡的で想像力が足りないと思うときはあります……。ほんっと支離滅裂で、自分で焦っている……! なんも言いたいことが伝わらないと思う、ごめんなさい……。
✳︎つづき。でもわたしは、下手に「山場を作らなくては」と息急き切っているだけの作品には、これほど強烈な胸糞悪さを感じません。これは褒め言葉です。この映画は生活臭がたちこめたまらなく臭く、たまらなく胸糞悪くて、でも共感することはできない透明なベールに包まれていて……。なんだろうなこれは……とわたしは帰り道で悩みこんでしまったものです。あの、女の子が象の腹に触れるシーンの画の美しさを、わたしはこれからもひっそりと、でもずっと未来まで、覚えていると思います。