円柱野郎

コードギアス 亡国のアキト/最終章 愛シキモノタチヘの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オープニングは前章でクリフハンガーとなっていたユキヤの回収。
…やっぱり生きてるんやん。
まあ死んでるとは思ってなかったけどね。

今作で最終章になるけど、ここまでに広げた風呂敷が大きかったので、結構忙しい話になるんじゃないかという予想通り、いろいろ詰め込んできたよね。
話を着地するためにはどうしてもアキトとシンの過去からの因縁をハッキリさせないといけないわけだけど、終盤はまるでニュータイプの様な感応路線にして過去の事実をさらけ出させる。
いや、それも見せ方としてダメとは言わないけど、コードギアスで「ガンダムかよ」と思わせていいのだろうか…力技だよなあ。

シンがジャンに止められるのはありとしても、その前にあるジャンへの働きかけはちょっと強引な展開に思える。
どうも「この尺に収めるにはこれしかない」という一本線の上で話が進んでいるような印象で、そこが気になって仕方なかった。
最後には時空の管理者まで出してきて無理やり事態を収拾。
アシュレイはワープまでしてたぞw
時空の管理者なんて聞いたら…「新スター・トレック」のQしか思い浮かばないがね。

そんな感じで、予想していたこととはいえ、駆け足すぎて話にはいまいち乗れず。
それでもやはりKMF戦はダイナミックでカッコイイ。
そこに戦略も戦術もなく、もはや正面からの力押ししかないけど、アクションシーンだけでも見応えがあったので良いです。
やっぱり主人公よりアシュレイの方が個人的には好みなキャラクターだなあ…。

エンディングは第3章に搭乗したジプシーの老婆達のもとで暮らすことにしたメンバーたちのハッピーエンド。
第3章はてっきりただの休憩回だと思っていたけど、ジプシーを出したのはあの時点でこのエンディングにするためだったのかも?
しかしスザクとキングスレイは見事に第3章だけのゲストだったな。
あれだけ思わせぶりに動かしておいて、第4章~最終章は捕まってただけじゃないか…。
最後にもう一回くらいランスロットの活躍も観たかったけど、まあこの尺では入れる余地はないか。
円柱野郎

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