よりとも

シング・ストリート 未来へのうたのよりとものレビュー・感想・評価

3.7
フィルマークスで知り、視聴。この映画の前に同じ監督(ジョンカーニー)の映画、はじまりのうたを見ました。どうやらこの監督は音楽系の映画を作るのが好きなのかな?と思いながら見ました。ジャケットのイメージから勝手に、スタンドバイミーみたいな少年青春系かと思ってましたが、違いました。映画のテーマは、物語にも出てきた「幸せだけど悲しい」かなーと感じました。登場するオリジナル曲はどれもいい歌で、個人的には「モデルの謎」と「ガールズ」が好きです。以下あらすじです。

舞台は1985年。アイルランド。喧嘩が絶えない夫婦のもと、兄、姉と暮らすコナーはある日の家族会議で、私立学校から無料の公立高校へ転校するよう話される。転校先のシング・ストリート高校はとにかく素行の悪い生徒が集まり、いかにもお坊ちゃんのコナーは、教師やいじめっ子の標的になる。そんな中、はぐれものダーレンが声を掛け、2人は友人になる。
2人が下校しようとした時、コナーは、高校の真向かいにあるフラットの入り口に立つ若い女性モデル・ラフィーナに気付き、その姿に一目惚れする。彼女の気を引くため、コナーは組んでもいないバンドのミュージック・ビデオ へ出演しないかと持ちかけ、ラフィーナの電話番号を手に入れる。成り行きでダーレンはマネジメント担当を引き受け、楽器に万能な友人・エイモン等を仲間に入れ、シングストリートを結成するのであった…


ストーリー設定は、すっと入ってきて次の展開が気になった。ウォーターボーイズみたいに仲間が増えていく感じが、邦画にも似た感じがした。
また、主人公はクソ親のせいで恵まれない境遇なのにもかかわらず、音楽というものを通して、生き生きとしている様子が素敵だった!
そして何より、曲がいい。YouTubeでもシングストリートと打ったら曲が出てきます。

一方で、気になったことは
・曲の完成度が高すぎて、ちょっと現実離れしていたように思う。(私もバンド経験はあるが、初心者があんな一瞬で歌詞とメロディーはできない。)
・ギグのシーンでコナーギター弾けてる?
・物語の事件性が薄かった。わりとすんなり話が進む。
・最後の2人の決断は、若気の至りすぎて、ありえなさマックスだった。これからどうすんの?って感じ
・「幸せだけど悲しい」を追求していけばもっとよかったのにと思いました。

でも大学時代を思い出せて、音楽っていいなって気持ちに浸れました。
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