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聖の青春のpepejaのレビュー・感想・評価

聖の青春(2016年製作の映画)
4.0
ずっと見たかったので上映終了間際になんとか滑り込めて感激

淡々とした、でもその中に命を賭した将棋をする棋士たちの熱を感じられた作品。
登場人物達の本物然とした演技がとても良かった。

リアルな羽生さんの事は全く知らないけれども、多分羽生さんってこういう人なんだろうな、とか。
病を抱え、自暴自棄になる破滅型村山棋士の姿が痛々しいながらその打倒羽生さんへの情熱をつい応援したくなる。

亡くなった、と一報を受けた時の柄本時生演じる荒崎の姿に涙が堪えきれなかった
初めは反発しながらも徐々に信頼関係を築いた所謂悪友的な存在だっただけに素直には表せない、でも抑えきれない衝撃を押し殺すような演技で、ただ感服

面白かった!と飛び跳ねるような作品ではないが、見て良かったなぁとしみじみする映画だった。
エンドロールを見て漸く筒井道隆さんが出てたと気付いたので、あの変貌ぶりは必見

追記
ただ、良く分からないイメージカットが多すぎて若干苛々するのが残念。
意味があるのかもしれないけどそれが感じられるより寧ろ鼻に付くくらい過多に思えた。
キツく言えば、ごめんそれカッコイイと思ってやってんのかもしれないけど見てるこっち全然面白くない、っていう感想なのでここぞというところ以外は省いて欲しかった。
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