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スイス・アーミー・マンのTRBのレビュー・感想・評価

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)
3.8
ダニエル・ラドクリフがまさかの死体

何とも不思議、ファンタジー世界と夢うつつを描いたような遭難奇譚

奇妙で下品だけど

何だろう

好き


海を漂うメッセージ

無人島に流れ着いたハンクは、全てに疲れ自殺を試みようとしていた

ふと、波打ち際に目をやると

海岸沿いに男が流れ着いていた

「自分以外の人だ!」

大喜びで駆け寄るが、それは水死体だった

ガッカリするハンクだが、死体からはガスが漏れ移動し始めた

慌てて飛び乗る、すると死体はジェットスキーの様に海の上を滑り始めた


スイスアーミーナイフ
ナイフやハサミなど、様々なサバイバルツールを備えた多機能ナイフ

そんな風に多機能な死体なので、スイスアーミーマン

面白いコト考えるよな〜

めっちゃ屁が漏れる死体ってだけですでに大爆笑なのに

貯水出来たり武器になったり

挙げ句の果てに包囲磁石の指針よ
そんな機能がアレに付いてるなんて

どこまで多機能なのよw

その上、記憶を無くした死体を騙し、自分の妄想実現に利用する

もうなんか色々カオス過ぎて可笑しい

死体のメニーがイイ顔するのよね

もうこの発言がすでにカオス
死体がイイ顔って、「オマエは何を言っとるんだ」と怒られてしまいそうなもの

ラストがとりわけ好き

もうある意味で大混乱

人の恋愛感情が限界を突破
いやある意味、天元突破した際に観る夢想状態を映像化したような摩訶不思議な作品。

スッゲー馬鹿馬鹿しくも奇抜なのに、大真面目にやっているのが笑える

生と死の儚さと恋愛の幻想的な要素に馬鹿らしさが加わる事で、まさか感動してしまう作品に仕上がるなんて

ただ下品な部分もあるので好き嫌いは分かれると思う

オレは好き
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