がんちゃん

ジェイソン・ボーンのがんちゃんのレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
2.5
寝てしまいました…

劇場鑑賞中に寝た映画はこれで人生3本目です。

『マトリックス・リローデッド(2003)』…アーキテクトとの対面シーンが理解不能かつ静かすぎて思考停止。

『トランスフォーマー・リベンジ(2009)』…なぜ本作をデートムービーに選んでしまったのかという自責の念から、お台場のシネコンで現実逃避。

『ジェイソン・ボーン(2016)』
…長ったらしいバイクチェイスから徐々に記憶が飛び始め、ベガスがカオスになる直前で空き缶の落ちる音がしてようやく覚醒。驚いて横を見たら隣席のあんちゃんも寝てた。

1作目の「地味にスゴイ」作風が個人的には好きだったが、3作目で派手め路線に切り替わり、4作目は完全に大衆娯楽作品と化してしまった印象。
ラストのカーチェイスは確かにスゲェが…。

「現場から立ち去る際に人相を変えるため衣服を捨てる」「デモ騒ぎに乗じて密会」「女性キャラの末路」など、過去作を彷彿とさせるシーンが多数あったが、「疲れてるみたいだ」も期待していただけにちょっと残念。

ただし同窓会に終始せず、初登場となる若き女CIAリーの山っ気たっぷりなキャラ設定は昨今トレンドの「強い女」像にマッチして斬新だった。ボーンとの対比も映える。

そして、ゴリゴリに鍛えた46歳マット・デイモンの好演には一見の価値あり。ヤサメンからチョイワルオヤジへ、男の憧れのような歳の取り方をなさる。憂いを帯びた渋い表情や鏡と対峙する姿から、この男の心の傷や闇がまだまだ深いことを印象づけている。

だからって今さら新章始動ですか…なんかそっとしてあげてほしい。
がんちゃん

がんちゃん