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イエスタデイのnagashingのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2014年製作の映画)
2.0
劇場の音響で聴けるビートルズの楽曲に本編が完全に負けている。青春時代と60年代のポップミュージックという、ふたつの豊潤な体験を重ねて強度を高めるというのがこの手の映画の肝のはずだが、そもそも主人公たちの音楽に対する情熱が稀薄なのでかなり大味。ジョン役の彼は、とりあえずフェンダーを売り飛ばしてリッケンバッカーかカジノを買うくらいすべき。本来だったら、輝かしい60年代(青春時代)にチラつきはじめた翳りとして機能することが予想されたパーツが、なににも結びつかず終わってしまったのはかなり不可解だった。なんだったんだろうあれ。
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