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ジオストームのBellのレビュー・感想・評価

ジオストーム(2017年製作の映画)
4.2
予告編は劇場で何度も見ていました。
こういう終末物チックなのは好きなので、楽しみにしていたところに・・・なんと、日本語吹替版主題歌がB'zの「DINOSAUR」ということが発表され!!
これは、何が何でも、劇場で見なくてはっ!!・・・と、映画館に足を運んだのでありました。

という訳で。

本当は、洋画は字幕で見たい派の私ですが、この作品は、B'zの主題歌が聞きたいこともあり、日本語吹替で鑑賞。
そして、私のいきつけのシネコンでは、日本語吹替はMX4D上映だったので、贅沢して、MX4D鑑賞しちゃいましたです\(^o^)/

でも、MX4Dで見ることが出来て良かったと思います。

宇宙でのシーン、はたまた、次々に襲い来る天変地異のシーン、アトラクション的に体験出来て、面白かったです。


物語は、というと。

度重なる異常気象、頻発する自然災害。
地球が、非常に危険な状況にある近未来の世界が舞台です。
そして、地球を守るため、全世界が一丸となり、気象を制御する衛星ネットワークを開発。
この気象コントロール衛星のお蔭で、異常気象も自然災害も無くなり、人類は、地球上で、平和に安全に暮らすことが出来るようになったのでした。

しかし、そんなある時、アフガニスタンで、砂漠の村が、住民もろとも凍り付く・・・という異常事態が発生します。
続いて、香港では、地面からマグマが噴き上がり、地割れが発生。ビル群が大倒壊するという事態が。

気象コントロール衛星で、地球の天候は守られているハズなのに、一体なぜ、このようなことが起こるのか!?

衛星システムの異常を調査・修理するため、この気象コントロール衛星の開発者であった主人公のジェイクは、国際宇宙ステーションへと派遣されます。
彼は、このシステムの開発者であり、かつては、開発チームの総責任者でもあった人物。
しかし、管理者としての資質を問われ、諮問会にかけられた挙句、チームをクビになったのでした。
以降、世捨て人のように暮らしていたのですが、自分が開発したシステムが誤作動を起こしたと聞き、国際宇宙ステーションでの任務を再度、引き受けるのでした。

しかし、調べて行く内に、それらの事態が、衛星の誤作動ではなく、人為的に起こされた物ではないかとの疑いが濃くなってくるのでした。
そして、その真実に気付いた者は、次々に、事故に見せかけて殺されていきます。
そして、ジェイク自身も命を狙われながらも、なんとかこの真実を、地球に居る弟のマックスに知らせようとします。

合衆国政府の内部に居ると思われる黒幕。
それを追い詰めるのと同時に、暴走した衛星を食い止めるため、宇宙では兄のジェイクが。地球では弟のマックスが、命懸けで奔走するのでした。

・・・というお話。

劇場予告くらいの前知識しかなく見たのですが、良い意味で、予想していたストーリーとは違っていて、凄く面白かったです。

度重なる異常気象に自然災害。そのための、気象コントロール衛星による管理。
そして、その衛星の暴走。

私、てっきり、アルマゲドンみたいな、終末天変地異パニック物だとばかり思っていました。

そしたら!!

その衛星の暴走は、人為的な物。
そして、真相に気付いた者は消されて行く。主人公達も命を狙われる。

・・・って、めちゃ、ミステリーじゃないですか!!??

そうなのです。

終末物かと思いきや、犯人当ての推理物でもあり。

そして、そこに兄弟の絆やら、主人公の弟の恋愛ドラマやら、はたまた、終盤、犯人との激しいカーチェイスバトル、更に、迫り来る災害のタイムリミットなどなど、色んな要素が複合し、単なるアルマゲドン的なお話ではなかったのが、良かったです。

どうしても、タイトルや予告編のイメージから、天変地異のシーンが多いのかなぁと想像しがちですが、そういうシーンは少なく、実際には、主人公達が捜査をしたり、推理をしたり、犯人を追い詰めたり・・・という、サスペンスでしたね。

序盤、真相に気付きかけた科学者が殺されたりするシーンから、私も、黒幕、そして、犯人は誰なんだろうって、ずっと推理して見ていました。

わたし的には、主人公の弟・マックスの恋人、シークレットサービスをしているカノジョが悪いのでは?っと真剣に疑っていたのですが。どうも、私の推理は迷推理だったようでした(^^;;
でも、カノジョが犯人じゃなくて、ホッとしました(笑)

地球上のいろんな地域で自然災害が起こるので、ハッピーエンドとは言い難いですが、主人公達メイン登場人物に関しては、皆、ハッピーエンドだったので、その点も、心底安心しました。

・・・いや、あの展開だと、絶対、主人公は、死亡フラグ立ってるよね!?って思っていたので。

本当に、その点は良かったです。


でもね。
映画は、もちろんフィクションですが、最近、日本国内でも、異常気象や自然災害、多くなってきていますよね。
昔は無かったようなゲリラ豪雨も増えていますし。

それらを考えると、この映画で描かれていることが、凄くリアルに感じられて。

本当に、地球は悲鳴を上げ続けていて、もう、その限界まで来ているのではないかな?とも考えさせられました。

そして、まだ遠い未来の出来事かもしれませんが、本当に、こういう、気象をコントロール出来るシステムの開発が必要になってくるのでは?って思ってしまったり。
更には、そうなった場合、その管理はどうするのか? 誤作動を起こしたらどうするのか? 万が一にも軍事利用的なことをされたらどうするのか? などなど、問題は山済みだろうなぁとも。

なので、私達の次世代、次々世代、そのまた先の世代の人類たちが、そんな事態にならないように、地球を守らなくてはいけないなぁとも、映画を見ながら真面目に考えました。

本当に、終末物であり、推理サスペンス物であり、アクション物であり、いろんな角度で楽しめる、エンターテイメントだったです。

特に私はMX4Dで鑑賞したので、アトラクションに乗ってるかのような興奮もありました。


そしてそしてそして!!!!

B'zの大大大ファンとしては、エンディングも見逃せませんでした。

B'zの「DINOSAUR」、エンディングで、ガッツリしっかり流れましたね(≧▽≦)

映画館のシアターでB'zが聞けるなんて(//▽//)

コナンの映画や邦画では、ありましたが、洋画では初めて!!

映画の内容と、曲の歌詞や雰囲気が合っていて、映画鑑賞後も、気持ちが凄く高揚しました。

そんな訳で。
私は、1月末に見た、この『ジオストーム』が2018年の映画館初めだったのですが、大満足な映画館始めになりました。
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