Hiro

オール・アイズ・オン・ミーのHiroのレビュー・感想・評価

3.8
米ラッパーのアイコン、2パックの生涯を描いた作品。

面白かった!
2パックを演じた役者さんは顔つき、表情、ライブでのパフォーマンス、似てたーーー!2パックが若くして死んでる故に映画の展開テンポも助長になってないし、音楽の使い方も背景やタイミングを上手く合わせてて、テンション上げさせてくれる。

ただ、米国hip-hopの歴史、東西戦争やレーベルの立ち位置とかはもー、流石に皆さん知ってるでしょ?その中での2パックという存在の意味も知ってるよね?だからこそ、今回は彼のドラマ、人間味、死ぬまでの出来事しか描かないよ?それを今回は見せたいんだよ?という作品であるのは間違いない。よって、まるで知らないという状態で観ると、なんで争ってるの?どことどこが争ってるの?ってなるのかなーと。

ただ、まー知らずに観てもこの映画はカッコいい。カッコよくて、不器用で、馬鹿で、偉大な男が描かれてるのはわかる!
2パックの「俺は世界を変えられないが、俺の音楽を聴いた奴が変えていく」という言葉が私には悲しく聞こえた。体制や権力からの自由を表現を追求した男が、組織、造られた対立構造、商業、金、、、自分自身にがんじがらめにされた結果の諦め、悟りにも思えた。
Hiro

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