さよなら、ぼくのモンスターのあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

自分の心に深く突き刺さったままの過去を物質として掴んで引き抜く表現が直接的であることがメイクアップアーティストという彼の夢と重なってとてもロマンチックだった。スローモーションで殴り掛かるまで感激で震えてしまった。
母親の助言が素晴らしい。呪いを解き放つみたいな、強く彼の存在を確立するみたいな愛だった。そして母親もまた経験してきたからこその言葉だった。
過去の出来事も、それ単体というよりはその後の父親との会話によってのものも大きくて、バイト先での出会いから少しずつ解かれてゆくのがわかって、愛おしく見守ってしまった。