西村大樹

河内カルメンの西村大樹のレビュー・感想・評価

河内カルメン(1966年製作の映画)
3.5
脚本だけだと、社会に虐げられた女の生き様を描いた作品である。それを鈴木清順が監督したら、セリフや芝居だけでなく、イメージショットも加わり、独特の美意識を纏った作品へと変幻している。
この作品最大の幸福は、鈴木監督に脚本が渡されたことでたろう。他の監督が撮ったのならば、ごく当たり前の作品になってしまったことであろう。
西村大樹

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