うろもとうとか

透明人間のうろもとうとかのネタバレレビュー・内容・結末

透明人間(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最初のタイトルやらの出方
透明人間に寄せすぎててもはやほぼ読めない笑
個性は確立してるけど
子供の頃ホラー映画を観た後なんかに
ひとりになると感じてた
嫌な感じがする空気、空間を
あくまで何気なく丁寧に作り上げていた
地味なことから
急激にステップアップしていく透明人間
主人公への追い込み度が凄い
ただ迫り来る恐怖に慄き
逃げたり戦ったりするだけじゃなく
精神的に着実に追い込む
明らかに周りからみたら
精神を病んでおかしくなった主人公でしかない…
ついにただ欲望に狂わされただけじゃなく
賢さも兼ね備えた透明人間が誕生してしまった
冒頭のフリ的に往年の薬品感を漂わせながら
その正体は集合体恐怖症の天敵のような
スーツだったとは…
(光学迷彩を解除した時の興奮度ヤバい)
そして知らぬ間に妊娠させられていたときの
気持ち悪い空気感、精神的な絶望感すごい
子どももろとも死のうとしたら
止めに入られるだろうとか
雨の中は有利とか
それ行けるやんと思うものの
思ったより都合よく壊れないスーツに
思ったより雨の影響もないなんて…
兄が共犯にされてそうなのは予想したけど
上手く言いくるめて
犯人に仕立てる為のスーツ2着は天晴過ぎる
こういう終わり方か?
いや違うならどういう終わり方なんだ?
と何度かジャブを打たれながら
スーツが2着あったこと
そして度々出てくる監視カメラを
利用しての勝ちは
ざまあみろのようなスッキリではなく
また一段階上の異常な環境の元生まれた
人の怖さを知らしめられた
透明人間という題材を
今になってここまで高めてくるとは
リメイクの中でもなかなか想定外の一作だった