うろもとうとか

故郷の便り/家からの手紙のうろもとうとかのネタバレレビュー・内容・結末

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

手紙ってある程度一方通行で
届くのに時間差が生じる
そんな当たり前だった独特のリズムワーク
次を読み始めるのが待ち遠しくなる
ママからの微笑ましい手紙
その一方だけを読み進めることによって
内輪な事柄の中に際立つ
(この頃の)シャンタルアケルマン
その人間性
ありのままに当時のニューヨークに生じる
好きな部分を好きなだけ繋ぎ合わせたような
間の取り方のクセがつよい
まるでノイズミュージシャンのそれの様
そして最後に待ち受ける
文字のないエンドロールのような
船から撮る、海鳥と
白くモヤのかかった街から
遠ざかっていくカット
あの美しさが頭から離れない
ポスターやTシャツにしてほしい