このレビューはネタバレを含みます
個人的な見解として
近年稀に見るレベルで
魅力が全然伝わって来ない
予告編だなと思っていた今作
原作を読んでいた人は
なんの違和感もなかったのかもしれないけれど
志尊のこの髭はなんなのかと気が散っていたり
そして好みの問題にはなってしまうけれど
主題歌のSaucy Dogの曲のテンション感に
違和感を感じていた
本編を観ていて感じたのは
原作を読んでない人に
ネタバレしないでなんとか魅力を伝えるには
あそこまでが限界だったのかということ
観ない判断を覆して本当に良かった
安吾の死後の母と貴瑚のやりとり
涙なしでは観られなかったし
やさしさ、そしてやさしさの根元を
考えさせられる作品だったかもしれない
最近何本か演技を観て
金子大地の魅力を着実に感じはじめている
終わり方を考えると
Saucy Dogの主題歌もわからないこともない
とはなったけれど
やはり気持ちの締まりは悪かった
そして薄ら実体験を想起していた
気付かないふりをしてしまった
沢山の瞬間を思い出し
今日だってそう
もう少し優しくなれた瞬間や
ひとひねり優しい言い回しに変えられた
瞬間があったのに
臆病だから振る舞う
うわべだけの似非な優しさじゃなくて
本当の意味で優しくつよくなりたいよね
そんなことを安易にも浮かべていた
