T2 トレインスポッティング
みなみ会館で前作と連続で鑑賞。
トレインスポッティングから20年。40すぎのおじさんになってしまったレントンたち。レントンも含め結局みんな20年前と変わらないような犯罪とクスリの生活を送っていた。そんな彼らが再び集結し、もう一度大金を手に入れるチャンスを得るのだが…。
前作と比べて若い不良たちの焦燥的なカッコ良さは劣るものの、彼らの性格や心情の深みが伝わってくる映画だった。40過ぎてもうまくいかない人生に諦めかけながらも、久しぶりの親友とバカ騒ぎしたり、でも少し冷めてたり、別れた家族や息子を想ったり、自分の才能を発見したり。
もちろん音楽も劇中かかりっぱなしで、前作に引き続き最高にクール。
ハダカで森を走ったり、トイレで覗きあったりと素直に笑えるシーンも多い。
今回は時代の移り変わりっていうのも1つ大きなテーマになっているようにも感じた。前作のスラム的な退廃感は消え、スタイリッシュで現代的なイギリスが描かれる。レントンのiPhoneからはよく知った着信音が鳴るし、シックボーイはサイモンなんて呼ばれてスノーで自撮りするし、依頼した弁護士はガラス張りのビルで働く若い女性だったり。心はあの頃のまま、時代に取り残された不良たちのノスタルジーや哀愁、前作とは違った意味での焦燥感がにじみ出る。
これを見てしばらくは、洋楽を聴いてるとなんか自分がレントンたちになったみたいな無敵感が溢れてくる。