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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのhiroyokoのレビュー・感想・評価

4.0
ハリソン、本当にお疲れ様、ありがとう。
この言葉が、真っ先に出てくる。
中学生の時、レイダースを今はなき有楽座で鑑賞し、ハリソンのタフネスとユーモラス、ニヒルなカッコ良さに痺れた。
まさか、80歳のインディを観れるとは。その年齢とは思えないハリソンには、リスペクトしかない。
映画は過去へのオマージュシーンが全編に散りばめられ、インディジョーンズとは、このアクションなんだと、ジェームズマンゴールド監督のリスペクトも半端ない。
冒頭の若きインディの再現のCGの出来は素晴らしく、表情の違和感も感じられず、驚嘆。アクションも全盛期を感じさせる演出。勿論CG多様だと思うけど。
そして1969年の本篇。一気に時間の流れを感じるシークエンス。音楽も象徴的に使われている。ビートルズにボウイかー。その後のモロッコからは正にインディの世界観が、戻ってくる。
カーチェイスや洞窟での宝探しは、過去作オマージュ満点。正にインディ!
しかし、やはりハリソンの肉体的衰えが作品の冒険活劇としてのダイナミズムを落とした感は否めない。終始、過去作で感じたワクワクを感じなかった。オマージュは既視感になり、仕方ないとは思うものの、残念だった。このストーリーでもう20年前に制作してたらな〜と、思ってしまった。もう一点疑問なのが、あのインディのテーマがかかるタイミングが何故か、ソコ?的な。あの音楽が活きるシーンがあまり無かったか。
最後のシーンは、レイダーズから観ていたファンへの贈り物。製作陣に感謝したい。
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