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ジョン・ウィック:コンセクエンスのhiroyokoのレビュー・感想・評価

4.3
ガンアクション映画のひとつの到達点。シリーズ通して、観客を楽しませるポイントに全くブレが無い。如何に、ガンアクションをスタイリッシュに、スピード感溢れて見せるか。全編、ドラマパートは極力タイトに、アクションシーケンスだけで、ひたすらに突っ走る。ホント徹底している。ドニーイェン様の棒アクションが、良かった。少し惚けた感じで、あのスピード。やはり凄い。サワヤマリナには驚き。初演技とは思えない、アクション。絶対にこれからもオファー来るだろうな。そして、ココでムスタング来るか〜という凱旋門のアクションは、アイデアが素晴らしい。超絶スピードのバスターキートン的というか、やられました。そして、余りに映画的な階段、教会前のシーケンスは、この監督はホントにアクション映画を愛してるんだなーと。あの階段落ちは、スタントさんの身体が心配になります。バディアクションとしても、メチャクチャ良かったー。そして、全編キアヌの近接戦闘とガンファイトのコンボが、安定感あるカッコ良さで、ラストも、コレしか無いよね、という流れで大満足です。
追記
もう一つ唸ったのは、撮影ロケーション。
過去作もニューヨークやモロッコなどなどありますが、今回の大阪、パリ、ベルリンが都市の匂いが映像の照明演出と撮影で引き出せれている。大阪では無く東京なのがご愛嬌の国立近代美術館、エッフェル塔、サクレクール寺院、そしてなんと、ルーブル美術館のドラクロアの間!語られてはいないのですが、この殺し屋の世界観がどこか宗教世界を想起させる、この舞台装置に痺れました。
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