hiroyoko

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのhiroyokoのレビュー・感想・評価

4.2
知られざるネイティブアメリカン史実ストーリー。実話だけに、3時間の長尺が、幾重にも恐ろしさが折り重なる。ハリウッドでは度々語られる開拓史。オイルマネーと原住民の結び付きは、全く知識なく、なるほど〜という物語の導入。今迄のステレオタイプのインディアンのイメージとは全く異なる西欧文化への傾倒と民族が持つ文化のギャップ。それを象徴するような、キングの隠然たる支配。彼が原住民を友人という言葉は全てが嘘と思えず、リスペクトを持ちながら、彼なりのコミュニティの正義を持って行動している。コレをデニーロが、あの底知れぬ笑顔て演じるから、まあ怖い。デカプリオ、円熟演技で、愚かである意味純粋な白人を演じる。対比してグラッドストーンのモリーがネイティブアメリカンの知恵を体現する造形。大地を思わせる包容力ある美しさ。3時間は長かったが、ストーリーテリングで飽きさせないのは、流石御大です。そして、劇伴のブルースがメチャクチャカッコいい!
hiroyoko

hiroyoko